秋分の日も過ぎ、ずいぶん涼しくなったとはいえ、肌寒かった横浜と比べると岐阜は汗ばむ陽気だ。
駅から歩くこと20分ほど。すっかり汗をかいてしまった。
今日は玉子入天丼……と思っていたのだけれど、どうしてももう一度カツ丼が食べたかったのでカツ丼をチョイス。
大盛が出来るか確認すると、出来ると言う事なので大盛で。
6、7分で提供。
「なんか並々ですみません」という店員さんの言葉通り、うん、なんか並々だ。嬉しい。
しかし、この泡感はやっぱり唯一無二のビジュアルだなあ。都内のお洒落なお店のメニューっぽい感じすらある。
まずは一口。
初めに泡状の玉子の優しい口当たりと出汁の香りに甘味、次にしっかり揚がった衣のカリカリ食感と香ばしさ、そして肉厚な豚のしっとりさっくりとした食感と旨味。 美味いわあ。
とにかく玉子がすごいよね。
泡になっているのに、全体までしっかり火が通っていて、生っぽさや生臭さが一切ない。最後の一口までしっかり泡が残っていて、口の中でシュワッと崩れながら出汁の香りを広げてくれる。
泡々なだけじゃなくて、カツと接する部分は薄い卵とじの層になっていて、これが衣の食感と相まって良い感じ。
またこの力強い出汁の香りと甘味が抜群。卵の泡にしっかり封じ込められているおかげで、まったく汁だくじゃないのに、まるで汁だくかの様に最後まで米を白米のままにはさせない。最高かよ。
カツはけっこうしっかり揚げてあるので、衣はザクッとしていて、なかなか香ばしい。カツ単体では最高と言えないだろうけれど、これがまた卵と絡むと美味いんだ。
なかなか肉厚なのにしっとりさっくり食感で、脂っこさもなくて良い。
大盛のボリュームはそれなりだけれど、最後までおかずとご飯のバランスが崩れることはなかった。
これが都内で食べられないのが悔しいなあ。
↓前回はこちら。