奥さん(バイク乗り)が箱根まで行ってパンを買ってきてくれた。機動力の高い家族の存在は、寝たきりのおじさんにとって掛け替えがありませんなあ。
今回は食パンとカレーパンを買ってきてくれた。
個別の包装があるって何気にすごい。流石、高級。
1個¥400だもんなあ。
ちょっと焦げているのは私が温めるのを失敗したからです。あしからず。
形は丸いボール型。ナイフを入れるとザクザクっと小気味よい触感。クリスピーなのに砕けず、めちゃくちゃキレイにカットできる。もうこの時点でクオリティの高さに驚かされる。カレーもたっぷり入っている。
まずは一口。うん、こりゃ美味いや。
クリスピーな生地は薄くてストレスなく噛むことが出来る。何より最高の食感でありながら、オイリーな感じが全く無くて、手も口周りもベタベタにならない。そしてこんなにサクサクなのに、多少は表面のパン粉が落ちるものの、ボロボロ砕けてお皿に落ちることもない。クオリティが高すぎる。サクサクなだけでなく、底面はモッチリとした食感と、そこに期待される甘味があってバランスも良い。
カレーは深みがあって、カレー風味のビーフシチューという感じ。旨味、甘味、塩味、コク、そしてほのかなホロ苦さと、1個¥400が安く感じるほどに美味しい。風味の部分は、カレーの香りはしっかりしているんだけれど、後に残るのはシチューを香ばしさで、特別カレー好きというわけではない奥さんと私にとっては何というか「カレー疲れしないカレー」というテイスト。めちゃくちゃ美味しい。
ちなみに食パンは翌朝いただいたが、これも美味しかった。
カレーパンにも同じことが言えるんだけれど、何というか、美味しさが歩いてくる感じ。安くて美味しいものって、美味しさが走ってくるというか、口に入れた瞬間に美味しいんだけれど、ゆっくり味わってもそこからさらに美味しさが増したり変化することって少なく思う。でもここのパンは、口に入れた瞬間は「こんなもんなの?」って感じだけれど、落ち着いて噛み締めて味わうと、どんどん色んな美味しさに気付いて、気が付いたら飲み込むのが惜しくなっているって感じ。上品な食べ物は会話を楽しむように、上品に味わうべきなんだな。ちゃんと値段相応に、めちゃくちゃ美味しかった。満足。
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