楽しくなければごはんじゃない

食べるの大好き。食いしん坊おじさんの個人的なごはんの記録です。Twitterもやっています。@ksb043

大垣【鶴丸】天ぷら中華定食 ¥1300

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未だ緊急事態宣言の続くなか、仕事で久しぶりの外出。

しかも岐阜への日帰り出張。

これはもう美味しいものを食べねばと張り切り、気になっていたこちらのお店へ。

 

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岐阜県大垣駅から徒歩5分ほど。

古びてはいるものの、全体的に清潔感のある店構えだ。

 

外出自粛が叫ばれるなか、13時過ぎの店内に先客はゼロ。

店主とその奥様だろうか、老夫婦が穏やかに出迎えてくれた。

 

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うどんと丼物が看板のお店だけれど、今日の目当ては違う。

 

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あれだ、中華そば定食。

しかも「天ぷら中華定食」が食べてみたかったんだ。

 

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お得なメニューも気になったけれど、当初の目的である天ぷら中華定食をチョイス。

 

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なんとまあ創業140年近い老舗。

こういう歴史ある店は、これからも生き残って欲しいものだなあ。

 

5分ほどで提供。

 

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一見すると丼。

しかしこれは二段のお弁当箱のようになっている。

 

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開くとこんな感じ。

上段がご飯としょうが焼き。

下段が天ぷら中華だ。

 

何て素敵な見た目。

そして何て可愛らしく微笑ましいメニューなんだろう。ふたを開けた瞬間に楽しいウキウキとした気分になる。

 

さて、まずは天ぷら中華のスープから。

あっさりとした、昔ながらの中華そばだ。その一言に尽きる。しかし、天ぷらの油と衣が、甘味やコクを加えていて、これは何とも形容しがたい、優しい優しい旨味を感じる。

何て言ったら良いのかわかんないけれど、初体験のはずなのに、とにかくめちゃくちゃノスタルジックな気持ちにさせる味。

天ぷらの衣がスープに異様にマッチしてるんだよね。「たぬきラーメン」とかあっても良いかも知れない。

 

ちなみに麺も「THE中華そば」といったスタンダードなもの。これで良いんだ。これで。

 

具は青ネギにかまぼこ×2枚、チャーシュー×4切れ、そして海老天×1本。

海老天は衣が多目で、スープの中でぐずぐずになっている。これがスープに深みを加えてるんだなあ。日本人が好きな味だ。

チャーシューはパサッてて固いんだけれど、薄切りだから気にならない。ちょっと濃いめの味付けが何だか嬉しい。

かまぼこは箸休めに。スープとマッチしてこれも良い感じ。

 

さて、次にご飯だ。

しょうが焼きは醤油の主張が強く、やや塩辛い味付け。

こう言っちゃうと味の感想じゃなくなっちゃうけれど、何かね、おばあちゃんの手料理みたいな感じ(作ってるのはおじいちゃんだけれどね)で、実家で祖父母と同居していた人間からするも、こう、グッとくるものがあるね。

 

上段も下段も絶品ってものじゃないかも知れないけれど、百年以上の歴史ある老舗の、お客さんに喜んでもらいたいという愛情を感じた。

 

ご馳走様でした。

満足。