神保町駅からすぐのこちらのお店へ。
ルールが良くわからず店の前でまごまごしてしまった。どうやら食券を買う前に並ぶらしい。隣のビルの壁に沿って二人ほど並んでいたので、後ろに並ぶ。
ほどなく二人は店内へ。先頭で並んでいたら、店員さんから「初めてですか?」と声をかけられた。「はい」と答えると、「メニューは醤油と塩、それと牡蠣出汁の冷やし混ぜそばです」との事。
牡蠣出汁の冷やし混ぜそばだと?
「どれになさいますか?」と言うので「牡蠣出汁ので」と答えた。
それからすぐに入店。
店内には食券機。さっき口頭で注文したけれど、えっと、どれを買えば良いんだろう。何処からともなく現れた女性店員に聞くと、どうやら日替わりのチケットを買えば良いらしい。麺量はデフォルトで200gとの事。少し悩んで大盛のチケットも購入。
着席し、食券を渡す。
「あっ、大盛ですか?」と言われた。
あ、なるほど、ごめんなさい。さっき口頭で言わなかったからね。
するとすかさず店主が店員(貼り紙を見るにお弟子さんらしい)に何か言って、無事オーダーが通った。
店内には何だか色々と貼り紙があるけれど、店外にはないので、いやはやなかなか初見殺しだ。
ちょっと頑固そうな店主。
メニューは「月替り」「日替り」「曜日替り」「メンバー限定」等々、非常に複雑。
初めは少し居心地の悪さを感じたけれど、店主が気を使ってくれて「初めて?」「美味しい食べ方はここに書いてあるからね」「(今月の限定メニューが)美味しかったら、また来年も作るから食べに来てね。作り方覚えてたらまた作るから」等々、色々話しかけてくれた。それで少し気持ちが明るくなった。
10分弱で提供。
おお、見た目涼やか。
よく混ぜて、との事なので、よーく混ぜて一啜り。
初めそんなに牡蠣の香りを感じず「?」と思ったけれど、なるほど、スープはジュレ状の牡蠣出汁塩スープで、香りよりも強く旨味を感じられる。うんうん、美味しい。冷製だからこそ、香りじゃなくて旨味を堪能できると言えるのかも。
ただ、しばらくすると体の中が磯の香りで満たされている事に気がつく。イヤな感じは全くしない。
しかし、麺のコシがスゴい!
手揉みのツルツルシコシコの麺は、軟骨串を2本も食べたらアゴが動かなくなるようなアゴ弱おじさんにはかなり堪える。美味しいけれど、最後までアゴがもつかしら……。
具は水菜にフライドオニオン。海苔×1枚、チャーシュー×1枚、メンマ少々。
中盤でレモンを搾ると、また爽やかで食べやすくなる。
後半、残り少しになったところで「スープお願いします」と声をかける。すると白トリュフオイルと割スープを入れてくれる。磯の香り漂う、とっても上品な味わいだ。
食べ終わって帰ろうとすると、店主から何やら紙を渡された。
「メンバーズカードです。これ出すとトッピングサービスするから」との事。何てシンプルなメンバーズカードなんだ……。
なんだかんだ言って、また来たいなと思えた。
次はレギュラーメニューを食べてみよう。